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10年使ってきたCanonからSONYへ。α7を選んだ5つの理由

こんにちは、横田裕市(@yokoichi777)です。

【更新履歴】
2019.10 更新
2018.3 更新
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内容はタイトルそのままなんですが、長いことCanonを使ってきた自分がSONYを使うようになった訳をつらつらと綴ります。

19歳、学生の頃からずっとCanon使い

私は初めて趣味で写真を撮り始めた頃から、ずっとCanonのカメラで撮影をしてきました。IXYデジタルに始まり、EOS40D、プロになってからはEOS5DmarkIIをメインに撮り続け、Canonカメラ時代後半ではEOS 5Dsをメインに使用してきました。

プロになってからも疑うことなく
ずっとデジタル一眼レフカメラとしてCanonを使ってきました。

触って感じたミラーレスの可能性

ミラーレス一眼カメラをこれまで一度も使ったことがなく、どんな使い勝手なのか、性能などを何も知らずにきたわけですが、2015年末にSONY「αアンバサダープログラム」というα7の体験企画があり幸運にも自分が選ばれ、数日に渡りα7で撮影し、ミラーレス一眼カメラの良さを体感しました。

そして3ヶ月間の冬のフィンランドの旅で
Canon機とSONY機を使い比べました。


フィンランドの旅ではα7SIIを使い、帰国後にα7RIIを購入。
その後
2018年にはメイン機をα7R IIIに
2019年にはα7R IVと切替え、写真活動を続けています。

なぜ私が、ずっと使っていたCanon EOSをやめて
SONY α7を選んだのかをご紹介します。

あくまで一眼レフからミラーレス一眼に変えたことが趣旨なので、ミラーレス一眼の他社比較ではないのでご了承ください。

これからミラーレスカメラを買う方、α7を検討されている方の参考になれば幸いです。

1.小型・軽量 -軽いは正義-

やっぱりまずはこれでしょという魅力ではありますが
手で持った時に持ちやすいし、軽いです。

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重量の数字でももちろん分かることではありますが、
従来のデジタル一眼レフカメラに比べればボディが圧倒的に軽い。

選んだ理由として、
ミラーレス一眼で唯一フルサイズセンサーを搭載というのも大きいです。

(例えば、ミラーレス一眼だとフジフイルムも頑張ってますが、あそこは軽さに振り切っていてAPS-C機。高画素機は中判機と割り切っています。)

-重さ比較-
SONY
α7III / 約650g
α7R III / 約657g
α9 約673g
Canon
EOS 5Ds / 約930g
EOS 5Dmark IV / 約890g
EOS 1D X Mark II 約1530g

「ネイチャーは足で稼ぐ」

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私は風景を主に撮るので、ここではネイチャーといっていますが、街中のストリートスナップも然り、自ら移動して撮ることが何より基本であり大事なことです。

上記はフィンランドで雪山を登って撮影に行った時の写真です。
この時はフル装備を持って登っていたのですが機材の重さもあって疲労が凄まじかったのを今でも覚えています。

フットワークを軽くするという意味でも、
機材の重さが足かせになってはならないと考えています。

プライベートでも仕事でも旅行が好きなので、
カジュアルにハイスペックなカメラを持って行けるというのは非常に魅力的です。

よく耳にする不満点として
ボディが小型すぎて右手の小指が引っかからない、ボディを大きくして欲しい
という意見をWeb上で見かけるのですが、せっかくの小型軽量性を潰しかねない、本末転倒になるのでそれはやめてほしい笑
Canonから乗換組で手も大きい人間ですが私は気になったことありません。

特に、最新のα7R IVでは
グリップ部分がかなり握りやすくなり大幅に改善されました。

2.EVF(電子ビューファインダー)の素晴らしさ

ミラーレス一眼の本命的な魅力がEVFです。

ファインダーを覗くとそこはデジタルなディスプレイになっています。
一般的な従来のディスプレイは光学ファインダーといい鏡(レフ板)を通して実像を覗いてみるだけですが、EVFはデジタルならではの強みが多くあります。

調整がそのまま反映される

絞りやシャッター速度、露出の調整をした際に一般の一眼レフでは撮って見てを繰り返して絵を確認する必要がありますが、EVFではボケ具合や被写界深度、露出等がダイレクトにEVFに反映されるため調整してすぐ理想の絵を撮影する事ができます。撮影時のロスが格段に減ります。

α9,α7RIIIに関してはEVFの液晶はQVGA 約369万画素でより高精細になっています。(7III,7RIIはXGA約236万画素)

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ピント拡大ができる

マニュアルフォーカスでピントを合わせる際に大変重宝している機能です。
等倍→倍率5.0→12.5倍まで絵を拡大表示できます。
モニター表示に切り替えれば一眼レフでもできる事ですが、何よりファインダーを覗いたままできるのが最高。

暗いところでもよく見える

暗所や逆光時に見やすく、ホワイトバランスや露出の調整が簡単です。
逆光時に太陽をEVF越しに見ても「テレビに映っている太陽を見る」のと同じなので、太陽をファインダー越しに直視するわけではないため眼にも優しいです。
限定された環境ではありますがEVFのならオーロラもよく見えます。

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ピーキング機能

マニュアルフォーカス時にピントが合っている箇所を色付きで教えてくれます。今どこにピントが合っているのかがすぐにわかります。色は赤・黄・白から選べます。先に述べたピント拡大と併せてマニュアルフォーカス時にたいへん助かる機能の1つ。

下記サンプルですが、薔薇の花びらに赤くピーキングが表示れているのがわかりますでしょうか。拡大してみるとちゃんとそこにピントが合っているのがわかります。(ディスプレイをiPhoneで撮影)

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瞳AF機能が超便利

これ、ポートレート撮る時に最強です。
被写体の眼を自動追尾しピントを合わせてくれます。
しかも手前の眼を判定して合わせてくれる優れもの。

第三世代以降のαシリーズ
α9,α7III,α7RIII,α7RIVは特にこの機能も性能が上がっています。

よりヌルヌルと瞳を追っかけます。

↓ボタンカスタマイズで瞳AFを割り当て、ボタン押しっぱにすると下記画面の用に検知してくれます。 (モデルは私の祖父)

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3.ダイナミックレンジの広さ

ダイナミックレンジとは階調を失わず一度に写し込める明暗の幅の事をさします。人間の眼はとても優秀でダイナミックレンジがとても広いです。
明るいとことも暗いところもバランスよく見えます。

カメラは人間の眼ほど優秀ではないのでこのダイナミックレンジが狭いです。
(例:空に露出を合わせると陸が影で黒つぶれになる。陸に露出を合わせると空が白飛びする等。)

α7のセンサーが優れているというのはこれもひとつの真骨頂だと思いますが、このダイナミックレンジの幅が広いことで色情報を多く写真に収める事ができます。白飛び黒つぶれを極力抑えた写真が撮れるので現像時に大変助かります。

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空のグラデーションから陸の森まで、室内の木の温もりから窓の外の雪景色まで、明暗部が両方しっかりと階調を失わず表現できています。


4.高感度ISOでのノイズの少なさ

第2世代のR・Sにおける話ではありますが、高ISOにしてもかなり画質が保たれます。暗い場所でも思い切ってISOを上げて撮影に挑むことが出来ます。

第三世代以降のα7シリーズではISO4000,5000クラスまで上げてもノイズが目立たないほどの描写を得ることが可能。

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5.5軸手ブレ補正がかなり心強い

第2世代からはカメラボディ内に高性能な5軸手ブレ補正機能が付いています。
これも悪条件下で撮影する時に重宝しています。

7RIIは4.5段、α9,α7IIIは5段、α7RIII,α7RIVに関しては5.5段分の補正が効きます。

こちらはシャッター速度何段分遅くできるのかというもので、例えば5段を例とした場合、ある現場で手ぶれせずに撮れる速度目安が1/250秒だった場合、手ぶれ補正5段だと1/8秒まで速度を落とせるということです。
1/250→1/125 (1段)→1/60 (2段)→1/30 (3段)→1/15 (4段)→1/8 (5段)

参考になるかわかりませんが、自分が飛行機内・手持ち連射で撮影したオーロラのタイムラプスを紹介しますので御覧ください。
乗り物ブレもありますが、5軸手ブレ補正がなかったら確実に見れないレベルでブレブレだったと思います。(レンズには手ブレ補正なし)

5軸手ブレ補正の5軸って何や?って方はSONYのホームページより詳細を御覧ください。→特徴:5軸手ブレ補正


+α1. 一眼レフとは比にならないAFセンサー性能


これは仕様上、圧倒的にミラーレスが優位なのですが

Canonでは最上位機種EOS 1D X markIIですら
61点のAFセンサー

それに対して

SONYは最新の標準機α7IIIで
693点像面位相差AFセンサー+425点コントラストAFセンサー
撮像エリアの約93%をカバーしています。

画面のやや端の方でもばっちりAFが食いつき、より正確に被写体を捉えます。

+α2. スマホがレリーズリモコンになる便利さ

カメラ本体側で「リモートリモコン」というアプリをインストールし
PlayMemoriesMobileというSONYのスマホアプリを使うことでスマホが超便利なリモコンになります!(下記はiPhoneの画面)

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Wi-Fiでカメラとスマホを接続し、かなり細かいところまで手が届く素晴らしいリモートリモコンとして活躍してくれます。これでインターバル撮影までできるようになってくれたら神だなと思いつつ、連射やバルブ撮影などがスマホでできるというのは素晴らしいです。


最後にレンズの紹介

ボディの性能を活かすレンズとしてSONYから発売しているCarlZeiss製のレンズ2本の作例を紹介します。
ツァイス製の階調が美しく高コントラストな描写はとても魅力的。
どちらも小型でかつ映りが素晴らしい推しのレンズです。

圧倒的な画力を求めるのであればSONYはGM(ジーマスター)シリーズもあります。よくSONYのレンズは高いといわれますが、最新の光学設計で作られた新時代のレンズ群ですのでそれはそうでしょうと。

SEL55F18Z
最高におすすめの標準単焦点レンズ

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SEL1635Z
小型でかつ周辺の歪みも少なく美しい描写で風景をとらえる安定の広角ズームレンズ

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ミラーレス一眼、それはこれからのスタンダードカメラ

いかがでしたでしょうか。

自分はミラーレスに特になんの偏見もなく触ってみて、性能も申し分なく、自分の撮影スタイルにはこれだ!と響いてずっと使っていたEOSからαを使うようになりました。

今はCanon,Nikon 対 SONY,富士フイルムといった
新旧の2強といった構図のイメージ。

Canon EOS RとNikon Zは優れた点もありますが
総合的には、まだまだこれからという印象。

プロダクトも素晴らしいですが、何よりSONYの企業としてのユーザーに対する姿勢というものに感銘を受けたというのもあります。

ミラーレス一眼そのものが業界で盛り上がってきている中でSONYはその先陣を切って魅力的な製品を出してきていると感じます。

自分が写真が好きなだけで、快適に写真が撮れればそれで良いといったスタンスなのです。その自分が今使っていて、単に写真を撮る道具として最高だと確信しているのがα7になります。

この機会にぜひα7シリーズを触ってみてはいかがでしょうか。
自分はSONYの方でトークショーやセミナーもしていますのでお時間合えばぜひいらしてくださいね。


おすすめの機材のリンクは下記より。


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横田 裕市 / 写真家
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