YAMA LIFE CAMPUS 東京校 7月実践編 仙丈ヶ岳山行一泊二日 #YAMAP
こんにちは、写真家の横田です。
クラブツーリズムとYAMAPの共同企画「YAMA LIFE CAMPUS」東京校のフォトグラファー兼ライターとして参加しています。東京校メンバーで一泊二日の南アルプス・仙丈ヶ岳を山行してきた日記を公開します。
前回6月の記事はこちらから
7月のテーマは「疲れにくい歩き方を身につけよう 」ということで、6月に学んだことを復習しつつより実践的かつハードな山行になりました。
7月17〜18日 仙丈ヶ岳登山一泊二日
初日はほぼ準備の日。
登山のスタート地点である北沢峠にある「こもれび山荘」がゴール。
南アルプス林道バスがまだ北沢峠より手前の歌宿(うたじゅく)という地点までしか立ち入ることができず、歌宿から北沢峠までのアスファルトを約6キロほど歩く行程がありました。
※7月末からは工事の完了はまだですが決壊先のバス運行が始まっているので、この記事を御覧頂いている方々は歩く必要はありません。
茅野駅に集合し、戸台(仙流荘前)(とだい)駐車場へ。そこから南アルプス林道バスで歌宿へ向かいます。
戸台駐車場横にある最初のバス亭「仙流荘」前
歌宿へ到着
ここから6km、北沢峠(こもれび山荘)まで歩きます。
スタート地点が標高1,700m。ここから標高2,000mまで上がっていきます。アスファルトの道ですがじわじわと坂道です。時間をかけて歩いたことで身体が高度順応でき、翌日の仙丈ヶ岳登山の調子が皆良かった様子でした。
道中の眺めは最高です。
↑の写真の中央に鹿窓(高さ3mくらいの穴)があります。
拡大した写真が以下↓
地層の亀裂に水が浸食して穴が空いたそうです。自然の神秘。
土砂崩れ現場は工事用の足場を通ります。
最後の山道を登ってこもれび山荘へ。
北沢峠までのアクセス難もありこの日の北沢峠には私達以外に数組しかおらず、2階ワンフロアを貸切で利用させて頂きました。
夕食は山小屋提供。なんという贅沢な有り難いご飯。。
こもれび山荘の目の前には、クリンソウの湿地帯があり綺麗でした。
この日は20時就寝。
大広間に雑魚寝なので、耳栓は必須アイテムでした。
私はいつもこういう時に寝れず、睡眠不足になることが多いのですが今回は睡眠が取れて良かったです。
18日、いよいよ仙丈ヶ岳登頂へ出発!
3時起床。朝食は山小屋のお弁当です。
支度を終えて4時に出発!
帰りにまたこもれび山荘に立ち寄れるため、不要な荷物は山小屋に預けて軽量化を図ります。
2合目あたりでもう明るくなりました。
遠くに見える夜明けの北アルプスが美しい
途中にある小仙丈ヶ岳あたりまで急登が続きますが、最初に時間を稼ぐためにひたすら登ります。
日本で2番目に高い北岳の姿
ひょっこり頭を出す富士山
向かいに見える山は甲斐駒ヶ岳
小仙丈ヶ岳を登頂して奥にある仙丈ヶ岳を目指します。
小仙丈ヶ岳を越えたら最後の山場
今回登る仙丈ヶ岳は標高が3,033mとのことで、6月初旬に登った乗鞍岳(剣が峰)の標高3026mより7m高い山です。2ヶ月連続で3,000m峰に登るとは思いもしませんでしたが、天気に恵まれたおかげで酸素は薄いし大変ですが、最高の登山になりました。
酸素が薄い、脚が上がらない、、乗り越えて山頂へ
山頂付近になると、深呼吸しても酸素が薄く、足りないことを実感します。撮影の度に息を止めるためにその違和感を如実に感じることができました。高所での撮影しながらの登山の注意すべきポイントです。
なんとか仙丈ヶ岳山頂に到着し、
深い青空と広がる山々の景色を一望しました。
下山を開始してすぎにライチョウの親子に遭遇。
雛がとても可愛かったです。
仙丈ヶ岳山行は実質この日1日に集約されたのもあり、下山から徐々に疲労度がMAXにむかいます。山小屋で休憩する予定が荷下ろしのタイミングにぶつかり、小屋はあきらめすぐしたの水場のある脇道で休憩。
ひたすら下ります。
スタート地点のこもれび山荘まで戻ってきました。そしてここから、行きで歩いた北沢峠〜歌宿間の約6キロのアスファルトが1番脚に堪える最後の試練。
美しい蝶アサギマダラ
歌宿までなんとか辿り着き、バスで、戸台(仙流荘前)(とだい)駐車場まで戻りました。戸台に到着したタイミングで空にうっすら虹がかかりました。
仙流荘で温泉に浸かり、疲れと汚れを落としてリフレッシュ。茅野駅までバスで向かい、そこで解散となりました。
初日がこもれび山荘までの移動日、2日目が仙丈ヶ岳の行程を1日でやりきるという行程としては実践登山の中では最もハードな山行。それでも晴天に恵まれ参加者全員の記憶に残る素晴らしい山行となりました。
今回も数名高山病のような症状があったり、下山時に捻挫してしまった方などもいましたが、全員自力で下山できて良かったです。高山病は個人差があり、私は全然高山病にならないので運良く高山病になりにくい人間なのかと思います。
学びメモ
・高山病を防ぐために山での食後はすぐ横にならない。
1時間以上時間をあけること。
・標高が上がるほど深い呼吸を意識すること。酸素が徐々に薄くなり苦しくなる。特に写真撮影をしている人は要注意。
・水は意識してしっかり摂取すること。
・下山後の長距離アスファルト歩行はきつい。極力避けること。
今回は、初回6月に学んだことの復習。より身につけるための山行でした。しっかり疲れにくい歩き方を習得できてきてうれしいです。
8月は最後の北アルプス・白馬岳山行をお届けします。
それではまた。
前回の記録はこちらから