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撮影地のモラル問題は根深いよねって話。

こんにちは、横田裕市(@yokoichi777)です。

3日間の香川旅を終えて本日大阪入り。
本日22日から7月5日までソニーストア大阪で写真展を開催しています。

23日は13時・15時から参加無料のギャラリートークショーを開催しますので関西方面でお時間ある方はぜひお越しください。

さて今回は、この旅先道中で向かった先の出来事について書いたtweetがそこそこ反応があったので、その話題について。

引用したホタルイカの身投げの記事は1年前のものですが
何度も時々読み返したくなる内容。未読の方はぜひ御覧下さい。

Twitterで流れてきた写真を見て、そこに行ってみたいと思い
せっかくなので撮影に行った。
詳しい場所の言及は避けるが、ロケーションが自動車道路の路肩だった。遮る物はなく自動車が思いきりスピードを出して走ってくる。すぐ横。

元々観光用にあるのではなく自然の景観なので仕方ないが、その地に伺うまで駐車場などの安全地帯があると思っていた。実際には、駐車場は近くにあるのだが、肝心のアングルを狙う場所が危険地帯。

これまでも観光客が訪れては記念に撮る人はいたと思うが、自動車の運転手の立場になって考えてみれば人ひとりでもヒヤヒヤする。

田舎なので車の流れがときどき途絶える。その途絶えている間に、私は目立たない位置にカメラを設置しリモートでシャッターを切った。(結局撮るという点についてはご容赦ください。)

おそらく上記のようにリモート操作で撮るという事をする人が圧倒的に少数かと思う、私なりのこの場での最大限の配慮。

撮った写真については、いつか掲載することはあっても場所は非公開にする。上述したホタルイカの身投げの件を始めとして、うっかり公開した事が大事に繋がりかねない。

知るきっかけになった写真の投稿者は、堂々と場所を公開していた。ここが広まれば、現地で問題視される&事故が起きる可能性まで私には容易に想像が出来たが、当の本人はそこまで気が配れなかったのだろう。こういう点はプロアマ関係なく意識してもらえたら良いと切に願う。

4月に訪れた北海道・神威岬でも同様にモラルを問われる光景があった。

手前の地面を映したくない、岬だけの良い写真が撮りたいという己の承認欲求のためだけに人は容易にモラルを破り、柵の向こう側へ足を踏み入れる。

その跡が残り「他の人もやっているから私も」といった赤信号みんなで渡れば怖くない心理で、弱い者はいともたやすく一線を越えていく。

居合わせた者が注意をしても「他の人もやっているのに、なんで私だけ」となる。無視して続ける者もいる。

とてもかなしいことだ。

昨今のインスタ映え効果でロケーションの知名度が増すと、人ばかりが増えて環境整備が追いつかない事が多くある。

香川県ではウユニ塩湖並と称したリフレクションで一躍有名になった父母ヶ浜も、近隣住民が大変迷惑していると地元の方から聴いた。

フォトジェニックな場所と認知される
→訪れる人が増える
→環境整備が整っておらず現地民が迷惑を被る
→迷惑行為・モラルを逸脱した行為が散見されるようになる
→環境が破壊される。禁止区域になる。場所が無くなる。

この一連の流れについては以前からある問題だが、根本的かつ標準的な解決策が定まらないまま日に日に深刻化しているようにみえる。

かくいう私も残念ながら、これを解決する良いアイデアは浮かばない。
目の届く範囲で、見かけた際にできることはする。

それでも少しずつ、こういった形でも考えるきっかけを作っていく事はできる。こういった事を他人事ではなく、自分事としてとらえる事ができる人々が少しでも増えていく事を願って。

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横田 裕市
私の記事をここまで御覧頂きありがとうございます。 頂いたご支援は、今後の機材購入費・撮影遠征費に使わせていただきます。