待望の新作RPG『FANTASIAN』早速9時間プレイしたのでレビューしてみる。
4月2日に日付が変わると共についにリリースされました、ミストウォーカーが手掛ける最新作RPG『FANTASIAN』早速9時間ほどプレイしてみたので、ファーストインプレッションをお届けしたいと思います。
非常に素晴らしい作りのゲームだなと感じました。どことなく FINAL FANTASY を感じさせるゲーム。ゲームシステムが面白く、やり込みたくなるゲームです。
このゲームはAppleの定額制ゲーム配信プラットフォームApple Arcadeにて 配信された RPGゲームになります。対応デバイスは iPhone、iPad、 MacBook、Apple TV 等のアップルデバイスでプレイ可能です。
『FANTASIAN』とは
坂口博信氏をはじめ植松伸夫氏など『ファイナルファンタジー』シリーズの開発の中心人物たちによって2004年に設立されたミストウォーカーよりリリースされた待望のRPGゲーム最新作です。
操作系統はタッチ操作orコントローラー操作
本作品は4K画質にも対応しており是非4Kの高解像度でプレイしてほしい作品です。このゲームはそもそもそういった高解像度・大画面でのプレイを想定しているのか、操作系統がタッチデバイスとコントローラーデバイスの2種類から選ぶことができます。
Twitterのハッシュタグを見る限りでは、iPadや iPhone にてタッチ操作でプレイする場合はちょっと操作に難があるようです。私はmac mini+4Kディスプレイ+PS4コントローラーでプレーをしてるんですが、非常に快適にプレイできています。
ただ、最新PS5と同様に○ボタン→キャンセル、×ボタン→OKの丸ボタンというグローバルな操作性に基づくため慣れるまで逆に間違えて入力しがちです。徐々に慣れてくるかと思います。
とはいえ、プレイする端末を選ばず、画面上の操作ステップや画面タップ数を極力減らすようなメニュー設計など、十分楽しめるようにかなり入念に作り込まれたインターフェースを感じます。まさに新時代のRPG。
ストーリー
ストーリーは記憶喪失の主人公が自分の記憶を取り戻すために冒険をしていき自分の家族や世界崩壊の謎に挑んでいく物語となっています。ヒロインの出生も謎に包まれているため今後解き明かされていく物語。その世界の神々の戦いも今後描かれそう。
世界観設定に人間の世界と機械の世界が出てくるんですが、大まかな設定だけを見るとゼノブレイドを少し彷彿とさせる部分があります。(もちろん細かい設定は違うのですけれど)
登場するキャラクター達も非常にユニークです。
イメージできるターゲット層
想定してるターゲットは10代〜20代ぐらいでしょうか。ボーイミーツガールものですし、なんとなくそのぐらいの年齢設定の物語になっているのではないかと。私はもう今年でアラフォーなので、 ちょっと展開や台詞回しが子供っぽいかなと多少感じる部分があるのですが、ストーリー自体は決して浅くなく、気にせずのめり込めますし、大人でも十分楽しむことができます。
面白いバトルシステム
バトルは基本フィールドのエンカウント形式。本作の特徴であるディメンジョン・システムを使うと最大で敵を30体までチャージしまとめて相手をすることができます。敵を異次元フィールドに閉じ込め、まとめて相手をすることができるんですね。 この仕組みが非常に面白い。
キャラクター達は範囲攻撃を得意とし、まとめて敵を相手にすることで複数の敵を同時に攻撃することができます。また、その異次元空間ではバトルをサポートするアイテムが登場してくれるので通常のエンカウントバトルよりも敵を倒しやすいバトルとなっています。
ディメンジョン・システムによってフィールドをサクサクと歩いて物語を進めることができ、自分の好きなタイミングもしくはゲージが30体溜まったタイミングでまとめてバトルをできるので進行がスムーズです。
ゲームバランスも程良い印象。ボスキャラによってはちょっとレベル上げが必要なケースもあります.。フィールドには数種類の宝箱があるのですがその宝箱を開けるために必要な鍵を持っているレアモンスターをまとめてディメンジョン・システムで倒すことで効率的に鍵を集めることができます。
↑敵のステータスを表示した画面。グラフィックやデザインのディティールが綺麗でわかりやすく、プレイ中の満足度が高いです。
ゲーム音楽
ゲーム音楽は安定の植松伸夫大先生。非常に素晴らしい音楽を聴きながらゲームをプレイすることができます。頭の中は完全にファイナルファンタジーの世界。
作中でこんな友情出演シーンも
ゲームフィールド
今回のゲームフィールドは、何と実際の職人にジオラマを作成してもらい、そのジオラマと3DCGを合体させたフィールドになっています。ジオラマの質感が非常に美しく 実際にジオラマの世界を主人公たちが歩いている感覚です。
Nintendo SWITCH で発売されたRPG「オクトパストラベラー」の HD-2D を彷彿とさせるソフトフォーカスによる奥行き表現も魅力です。
欲を言えば
フィールド移動・バトルの速度アップ設定が欲しい
最近のスマートフォンゲームは単純作業を繰り返すものが多いので速度調整ができるアプリが多いように感じるんですが、それに慣れているとこの本作はフィールドの移動も一定のスピード、バトルも通常のスピードのみなので、ちょっと時間が遅く感じる部分があります。
こういう感覚を持つこと自体、自分が忙しい社会で生きてるんだなあと実感します。 あくまであったら良いなというくらいの要望ですね。基本的に満足です。
ぜひ大画面&コントローラーでプレイしてほしい作品
私は自宅で据え置き型ゲームの如く快適にプレイをしています。本作はちょっとスマートフォンでやるにはもったいないクオリティのゲームです。
ぜひこのようなプレースタイルをおすすめします。
キャラクターも魅力的ストーリーもテンポ良く進んで、やめときが分からない非常に素晴らしいゲーム。
本作のためだけにApple Arcadeに加入する価値がある
このゲームが Apple Arcade で月額600円でプレイできるというのは非常に魅力的です。なお私はちょうどアップルアーケード3ヶ月間無料キャンペーンの期間中にリリースになったので現在のところなんと無料で楽しんでいます。
(Appleデバイスを購入するとApple Arcadeのお試しキャンペーンが付属してきます。)
私はこのゲームのためだけに Apple Arcade を契約したようなものなのですが、ファンタジアンは前編と後編で二つのパッケージでリリースされます。今回発売されたのが前編になります。またしばらく期間が空いてから後半のパッケージが発売になると思うので、またその際に Apple Arcade を契約してプレイしたいと思っています。
まずは前編(後編は2021年後半配信予定)の配信だが、プレイ時間は20~30時間とじっくり遊べるボリュームになっている。 Apple Arcadeでは1ヵ月の無料トライアル(※)が実施されているので、気になったらまずはダウンロードしてみるのもいいかも(ファミ通より引用)
スクエアの昔ながらのRPGが好きな人へ
久しぶりの正統派RPGで嬉しい体験でした。
ぜひ、この作品は刺さると思うのでプレイしてみてくださいね。
操作性(コントローラー使用時) ★★★★☆
進行テンポ ★★★★★
グラフィック★★★★★
音楽★★★★★
キャラクター&モンスターデザイン★★★★★
バトルシステム★★★★★
ゲームバランス★★★★★
ストーリー 今のところ面白い
関連記事
『FANTASIAN』Apple Arcadeでついに配信スタート! 坂口博信氏のメッセージとともに冒険を始める準備を整えよう
『FANTASIAN』レビュー。坂口×植松タッグによる新作RPGには、“あのころのRPGのよさ“と“新鮮な驚き”が詰まっている