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今だからこそ生み出せる表現を。

もう1月になってしまったわけなんですが、
かねてより作りたかった2017年のカレンダーを作りました。


フィンランド・ブータン・ハワイ・日本のお気に入り作品を収めたベストカレンダーです。プリントして飾ることというのはとても味があって良いことなのですが、これを気にそういった良さに触れて頂ければと思っています。

抽選のプレゼントで申し訳ないところではありますが
一応限定販売も実施しています。


少数生産につき原価が安くないのでカレンダーの中では少々値が張るのはご容赦頂ければ。(100部以上とか大量生産すれば原価1,000円も切れるでしょうがそうもいかず)

自分で言うのもなんですが、自分の写真を好きでいてくださる方には”買い”のカレンダーだと自負しています。
この機会にぜひお手にとって頂ければ嬉しいです。既に購入いただいた方もいらっしゃる事がとても嬉しいです。ありがとうございます。

時を経て培ったモノをアウトプットすること


紹介したカレンダーもそうですが、これも今の自分だから作れたプロダクトだったりするわけです。一年前の自分には作れなかったもの。去年までの経験から生み出せた代物です。

去年の1月に遭遇したオーロラの嵐の夜に撮影した写真があります。
当時の自分が全身全霊で撮影したオーロラ。

これは当時でも話題になった1枚で、
NATIONAL GEOGRAPHICの写真SNSであるYourShot
「Daily Dozen, Feb 04, 2016」
この1日、世界中の数万枚から選ばれる12枚の1つに選出頂きました。

紛れもなく、これは当時の自分にとってベスト・オブ・ベスト。
ですが、この写真でも
当時自分の受けた感銘を表現するには実は不十分だったのです。

今の自分だからできた表現

そして1年の時を経て、それを昇華した写真が現像できました。



これは今の自分だからこそ、
帰国後の経験があったからこそ生み出せた写真です。
当時撮影した直後の自分には、これが生み出せませんでした。
できる発想がなかったのです。

賞を受賞したオーロラは、もちろん素晴らしい。
ですが、伝えたいそれのほんの一部でしかなかった。

自分は、この夜空を埋め尽くすオーロラの空を写真で伝えたかった。
これが全て腑に落ちた夜でした。

これが今の自分が生み出せた表現

昔の写真を今の自分の表現で蘇らせること。

これを機に、1年前に撮影し一度世に出したフィンランドの作品達を再度現像してみることにしました。 revision:修正、改訂、アップデートの意を込めて「rev.myfinland」というシリーズです。

1年前に現像した写真が上、今の自分が現像した写真が下です。

いかがでしょうか?
上記ではコントラストや明暗、色彩の表現しか変えていませんが
作品によってはトリミングも変化させます。
横写真を縦写真に仕上げる時もあります。

写真の表現は、
その時のその人の感性・感情・経験値・知識・コンディションが折り重なってできている複雑なものだと考えています。

仕上がりの好みが分かれるとは思いますが、
これが写真をやっている人の変化の1つだと思っていただければ。

過去は決してムダにはならず、未来にもこうして少し形を変えて表現できるのが写真の楽しみです。その時の自分にしか表現できないモノが人にはあります。

その時の自分の表現を、感じたことを大切にすること。
真摯に向き合うことが写真を楽しむエッセンスになります。

ぜひ今の自分の感性を表現してみましょう。


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横田 裕市
私の記事をここまで御覧頂きありがとうございます。 頂いたご支援は、今後の機材購入費・撮影遠征費に使わせていただきます。