趣味カメラマンの自信の育て方
身の回りに自分の写真に自信が持てないカメラマンが多いように思うので
連々と駄文をアウトプットしようと思う。
タイトルを「趣味カメラマンの〜」としたのは、プロまで到達する人が少ない&当てはまる大勢に向けて、という意味でそうしました。
まず、写真に自信が持てないということは
写真以外にそもそも根幹部分、
自分に自信が持てていないというのもあったりします。
なぜ自分に自信が持てないとかというと
それだけ自分の中に自己肯定力が育っていないということ。
写真家の自信=自己肯定力 ✕ 写真の自信
だと思っています。
じゃあまず自己肯定力を育むにはどうしたら良いのか?
そもそもの土台となる自己肯定力の基礎は各々の育った家庭環境、生活環境等
そういった自らの選択ではなく、与えられてきた環境で基礎がつくられます。
なので当然ですが、平等に誰もが持てるものではありません。
ですが、大人になるにつれて自ら肯定力を育む機会が増えていきます。
主だった例だと、学校に入学し
スポーツが得意な子はスポーツで
学業が得意な子は学業で自己肯定力を育みます。
元々は得意でなくとも
努力して何かしら結果を勝ち取るといった体験を持っている子は
それが自己肯定力に大きく繋がっています。
他者に認められること、周りから誉められるという体験
この影響が家族ほど大きく、第三者になるほど小さくなります。
第三者といえど、それが大勢になれば
当然ながら自分が受ける影響は大きくなります。
これを読んでいる皆さんにそのような体験の心当たりはありますか?
あればそれはあなたにとって大切な自己肯定力の原点のひとつです。
思い当たる節がないのであれば
それが自己肯定力の希薄さに繋がっている要素です。
幼少期、特に家族が与える影響は本人が思っている想像以上に大きいです。
無意識レベルで作用しているので、自分自身今だからこそ
家族の与える影響というものを強く感じています。
もちろん大人になってからは、自分で選択できる機会が増えるので
社会経験の中でも上記のような経験をすればするほど自己肯定力を育む事ができます。率先してそういう場に飛び込みましょう。
自己肯定力を育てるのはそういった場だけでなく
恋人や親しい友人等の大切な人間関係において、
自分を認めてもらう、肯定してもらうという事もとても重要です。
大人になるほど基礎の自己肯定力を育むには時間がかかります。
なので大切な人を日々大切にし、日常のコミュニティで
自分が認められるということは日々少しずつでもそれを育ててくれます。
ここから少しずつ写真の話になりますが
自分が写真を始めてから徐々に「写真ならよこいち」という認識が
数ヶ月から年単位で自分のコミュニティから
どんどん外に向けて広がっていきました。
周りの人間から
”何かしらの分野で思い当たる第一人者になる”
というのはとても大きいです。
こうなってくるとどんどん気持よく活動できるようになるし
写真を見られる機会も増えると同時に、写真を誉められる機会も増えます。
自分自身に加え写真にも自信がついてきます。
自分が10代後半〜20代前半頃はまだ大半の人が今ほど写真をそこまで手軽にという時代ではありませんでした。そういう時代背景もあり上で述べたような人間になれ、写真の自信の基礎ができたのかなと思います。
現代は誰でも手軽にスマホで高画質な写真が撮れるようになり、
中でも特に写真が上手くないと「写真なら〇〇」といった存在になりにくい時代なのかなと思います。
だから、趣味で写真を始めても、世間的に身の回りに写真コミュニティが増えてしまい、その中の「One of Them (大勢の中のひとり。)」に自分がなってしまい
、そこまで肯定してもらえる機会が少なくなってきているのかな?というのが自分の予想だったりします。
これを打破する方法のひとつは
自分の身の回りで写真好きな人間以外のコミュニティを大切にすること。
「そこで写真なら自分が1番に挙がる人間になること。」
というのを目指してみると良いと思います。
他にはフォトコンテストに挑戦してみるというのもありです。
この話では大きく触れませんが写真を上達させる方法は
「とにかく観る・とにかく撮る」です。
これを繰り返せば自然と写真に自信もついてきます。(実体験として)
どちらも「とにかく」と書いてますが、その中に沢山の試行錯誤があることを忘れてはいけません。考えることをしなければ、感じることをしなければ人は成長しません。
写真の自信を持つ方法、これも一番最初に述べたことを同じで
結局は人に認められることでしか自信を持てないんですよね。
なので、おそれずに人に見せましょう。写真を発表しましょう。
積極的に意見を聞きましょう。
今だとtwitterやinstagramに投稿すれば
「いいね」や「RT」も評価に当てはまるでしょう。
けれど目的がそれらを得るために写真を撮るようになってる人達も中にはいるので、そこは勘違いしないでほしいし、そんな小さな視点でとらえないでほしいです。自己肯定力を育むのではなく、自己の承認欲求を満たすだけのものになっては、なんだかかなしいです。
(写真家が写真で承認欲求満たさないでどうするって話はとりあえずおいておく)
最後に、自分が写真に自信を持つ上で最もおすすめしたいのは
自分の写真で人様の役に立つ、つまり撮影の仕事をするということです。
「自分の写真に人様が、企業様がお金を出して下さる」
ということは本当にありがたいことではないでしょうか。
全然、大きな金額でなくても良いんです。
その事実が自身を強くします。
人より秀でている能力を安売りしないでほしい。という願いも込めて。
お金が発生するということはそこに責任が生まれます。
自分の写真で責任を全うするというのは、確実に自信に繋がります。
「お金を払ってくださっているのに、自信がないなんて言ってたらお客様に失礼だ!!自信を持とう!」という鼓舞にも繋がると思っています。
プレッシャーというものは全てがわるいものではなく、
成長に不可欠なプラスのプレッシャーもあります。
そういったプレッシャーの中に身を置くことが大切です。
自分は24歳からプロとして活動を始め
そこから一気に自分の写真に自信を持てるようになりました。
メンタルマネジメントとしては
他人と比較ばかりしていても良いことはないので
自分は自分、他人は他人と割り切ることも大切です。
上を見ても下を見てもキリがないんです。
気にしない。大事。
これができずに苦労した時期もありましたが、乗り越えました。
以前、ブライダルの場で歌を披露した
ミュージシャンの言葉がずっと頭に残っています。
「こんなしょうもない僕達の歌ですが〜」
という下りで話をしていたのですが
婚礼の祝いの場で”しょうもない人達”に歌ってほしくなんかないし
謙遜と卑下を勘違いしている人ほど不快な人もいません。
もっと職人として自信をもったパフォーマンスをして欲しいし
それは演奏する前から始まっているわけです。
なのでオーディエンスも安心してみていられるような振る舞いをしてほしかったなと思いました。
つい最近twitterでも自分をブスというコスプレイヤーと、下手というカメラマンの互いの自己紹介の卑下っぷりを指摘したtweetがバズってましたが、それを読んで上で述べたブライダルのミュージシャンを思い出しました。
自分に自信がないというのは、
自分を認めてくださっている方々の気持ちに失礼だということを
肝に銘じるべき。
色々といいましたが
誰だって最初から自信があるわけじゃないということを忘れずに
好きな写真を楽しめたらそれが1番だと思います。
好きなものには自信たっぷりの笑顔で!!
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