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フィンランドの犬ぞり、忘れられない思い出

オレはやるぜ オレはやるぜ
そうかやるのか
やるならやらねば

マンガ 動物のお医者さん より シーザー

そんなマンガのワンシーンが浮かんでくる1枚

この1枚も私が3ヶ月フィンランドを冒険した時のお話。

フィンランドでの犬ぞりは、現地の人すら体験しないであろう4日間かけて大雪原を何十キロも駆け抜けました。

朝から晩まで、休憩を挟みながら
マイチームのわんこ達と雪原を駆け抜けます。

このフィンランドの犬ぞりでは、
一生忘れられない出来事がいくつかあります。
そのうちのひとつを紹介します。

私が犬ぞりで滑走しながら、美しい雪原の写真撮影をしていた最中に
うっかり手袋を片方落としてしまったのです。

何時間も氷点下の銀世界を犬ぞりで駆けるというのに、手袋を紛失するのは深刻なミスでした。「やってしまった」と犬ぞりで走りながらどうしようかと慌てていたら

後続の仲間が私に向かって何かを叫んでいました。

そして、よくよく見ると後続チームのわんこが

なんと私の手袋を咥えているではありませんか!!

(そのスーパーファインプレイをしたのが写真右の子です)

全体に事態を伝え走行を一時停止し、
私は犬ぞりから降りて後続チームのわんこの元へ。

わんこの口から手袋を回収しました。
あの時ほど、ありがとうありがとうと
わんこをよしよしと撫でたしたことはありません。

オチとしては、私がわんこを褒めて手袋を回収しているつかの間に、
私の犬ぞりのアンカーがはずれ、
私を乗せないまま犬ぞりが走り去ってしまうという
本当にマンガのようなオチでした。

※犬たちが勝手に走り出さないよう、雪上にアンカーを踏みさして犬ぞりを固定するのですが、アンカーがゆるかったようです

以後手袋は落とすことなく4日間の犬ぞりの旅を終えました。

もっと犬ぞりのシーンを知りたい方は
以下のnoteのエピソード11番をぜひご覧ください。


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横田 裕市 / 写真家
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