【 #FF7リバース 】クリア後ネタバレ考察・感想
2024年2月29日、「FINAL FANTASY VII REBIRTH(以下、FF7リバース)」が発売。メインストーリーを優先しつつようやくクリア。
プレイ時間56時間
「FF7が人生の1本」と呼べるほど大好きな私には、待望の第2部でした。
以下にはラストのネタバレ・スクリーンショットがありますので閲覧注意。
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要点まとめ
・FF7リバースの世界はマルチバース
・エアリスが死ぬ運命は変わらない
・賛否が分かれるラストの描写
FF7リバースの世界はマルチバース
世界表現で近年のトレンドでもあるマルチバース(多元世界)がFF7にも登場。今回、プレイヤーを混乱させているであろう新しい世界設定。
主な世界設定
・運命に抗う世界(世界線1)
・消失を受け入れた世界(世界線2)
・ライフストリーム(全ての世界線にアクセスできるポータル)
・その他いくつかの世界
物語のメイン舞台を
「運命に抗う世界」(仮称:世界線1)と仮定します。
リメイク(第1部)でザックスが生還。旧作と異なる物語展開になることが示唆されました。本作にてザックスが生存している世界が、もうひとつの世界「消失を受け入れた世界」(仮称:世界線2)。明確に描かれるのはこの2つの世界ですが、運命が分岐する毎に新たな世界が生まれるようで、他にも数多くの世界線が存在します。
世界線の見分け方
忠犬スタンプのデザインが世界線によって異なる。1番分かりやすいサイン
世界線2は、現在・過去・未来が混在している
世界線2は、3つの時間軸が混在している可能性があります。
過去:ザックスとクラウドが逃走しミッドガルに到着した時点(本編スタート数ヶ月前)
現在:リメイク(第1部)ラストのフィーラーが大量発生したミッドガル、クラウド達がミッドガルを去った時点
未来(※憶測):世界が終わる悲壮感に包まれたメテオ落下数日前のミッドガル
[憶測]
未来も含まれているというのは、セフィロスの台詞で発覚した「終末を受け入れた世界」は、即ち「メテオで滅ぶ運命が確定した世界」だと推測してのものです。空の光が世界の裂け目なのか、メテオなのかは現時点で断定はできません。
時間軸がハッキリしない世界であるヒントとして、ビッグスとザックスが時間が曖昧な点を語っています。
そしてライフストリームの中が、
全ての世界線にアクセスできるポータルのような場所。
PS1原作のラスト然り、リメイク・リバース共に
セフィロスと相対する最後の舞台がライフストリーム。
世界線に干渉できるキャラクター
セフィロス
世界線を跨いで星を滅ぼすために活動
エアリス
セトラの能力で別の世界線に干渉可能
フィーラー
運命を操作するライフストリームの化身の様なもの
黒フィーラー
セフィロスの精神に汚染されたフィーラー
エアリスが死ぬ運命は変わらない
リバースで最も注目が集まった部分。PS1原作同様に、エアリスが死ぬ運命が変わらないことはまぁよしとして、
プレイヤーの賛否両論が巻き起こっているのはその描き方、演出。
おそらく、あえてわかりにくい描写にしているのでしょう。
エアリスは自分が死ぬ運命を知っていた
ライフストリーム(星)と繋がるセトラの能力で、エアリスは自分の未来を知っていた可能性が高い。
マリンがザックスに「エアリスの秘密」を話すシーン。
「銀色の髪の長い人にお姉ちゃんが殺されちゃう」とザックスに語るマリン。マリンがライフストリームやホーリーを感じ取る能力があることは原作エンディングやアドベントチルドレンで描かれているので、エアリスに触れた時にエアリスの未来が視えてしまったのだろうか。
死ぬ運命だったために
エアリスの死にはフィーラーの運命修正がされなかった
リメイクにて、新羅ビル最上階でセフィロスに刺されたバレットは致命傷を負いますが、フィーラーが運命修正を行い、バレットはすぐに回復。このことから死ぬ運命にない人物はフィーラーが運命修正し、回復する描写がすでにありました。
エアリスに関してこのフィーラーによる運命修正がなかったので、
やはり「エアリスの死」だけは運命。星の定め。覆らなかったのですね。。
世界線2のエアリスは別人
古代種の神殿から落下後
エアリス(世界線1)が世界線2にクラウド(世界線1)の意識を送る。
エアリス(世界線2)がクラウド(世界線1)に白マテリアを託して、世界線1へ帰す。世界線1で、エアリス(世界線1)が白マテリアを受け取る。
それぞれ別人のエアリスだが、意思疎通ができている。
これはセトラの能力だろうか。
エアリス(世界線2)が、クラウド(世界線1)に抱きついた時「消えろ、罪悪感」と発言しているのは、エアリス(世界線1)を思ってのことだと想像します。
白マテリアを託したクラウドを世界線1へ帰すシーン、背後からセフィロスが迫っていたのでエアリス(世界線2)もその後、殺されているのではないか。(※明確な描写がないので生死不明)
賛否分かれるラストの描写
クラウドがセフィロスの凶刃を防いだ映像はなんだったのか
答えは第3部で明確になるでしょうが、あれはクラウドが本来選んだ世界線のビジョンが映し出されたのではないかと推測します。
実際には、なんらかの理由でエアリスを助けた世界線は実現しなかった。
セフィロスの凶刃は防ぐことはできず、エアリスの命は奪われてしまう。クラウドは魔晄中毒の影響で記憶が改ざんされてしまう。
PS1原作クラウドの「エアリスはもうしゃべらない。もう・・・笑わない。〜目の奥が熱いんだ!」というセリフは、おそらく発言していますが、わざと音声無しでクラウドが忘却したように演出されています。
第3部でクラウドが本当の自分を取り戻した時に、このシーンとエアリスの水葬のシーンが登場するのではないでしょうか。
(原作の印象深い名シーンである水葬シーンも、リバースではカットされているのが、おそらくユーザーが不満なポイント)
クラウドは、エアリスが死んだことに気付いていない
クラウドが、ライフストリームに還った精神体を知覚できる描写は既にところどころで登場するセフィロスへの反応で描かれています。(仲間にはセフィロスが見えていないだろうシーンが多々ある)
また、精神体エアリスを知覚できる描写は、映像作品アドベントチルドレンで既に描かれています。
知覚能力を得た根本の原因は、宝条の実験で高密度の魔晄に浸された影響。
リバース時点のクラウドは、そもそも正常な精神状態ではないしまだ生きている人間と精神体の区別すらついていない。記憶が改ざんされ、エアリスは無事に助かっているとただ1人思い込み振る舞う様子が、なんとも胸が痛いエンディング。
ティファは、魔晄に落ちた(ウェポンに飲まれた)影響で、僅かながら知覚できる描写がありますが、ハッキリしない様子。
レッドXIIIは、元々ライフストリームを感じる種族なので、エアリスが毛を撫でた時にエアリスを感じていますね。(切ない。。)
旅の終わりに約束は待っていない
エアリスとクラウドの最後の会話の後に、エンディングと共に上記の言葉が綴られています。これはクラウドとエアリスの約束が果たさせることはないことを示しているのでしょう。
クラウドが「帰りは大丈夫なのか?」は、死んでいることに気が付いてないので、ミッドガルに1人で帰ることができるのかを心配しての発言かと。
エアリスの「さよなら。」が切なすぎる。
リバースの感想
・ストーリーは概ね大満足
・ザックスの出番が予想以上に少なくて残念。ここまで全体ボリュームを盛るなら、ザックスメインエピソード1つくらい欲しかった。
・古代種の神殿、長すぎ。ラストダンジョンだからって長すぎ。
・サブクエスト、ムダにボタン使うものが多すぎる
・シネマティックを推すならクリア後ムービー鑑賞機能くらいつけてほしい。毎回チャプタープレイが面倒すぎる。
・写真家として指摘するとフォトモードが本当にダメ。ムービーシーンのスクショしか撮る気になれない。改善希望。
最終第3部へ期待
・世界が融合して新たな世界線へ。ザックスとクラウド達の本格的な合流を願う
・クラウドが正常になってから、ザックスと協力してエアリスが生きる世界線を融合させる。エアリス復活の逆転劇も有り得るかもしれない。
・DGソルジャーの活躍も期待。ソノンは敵として利用されて登場するのか。
・ウータイ戦争どう描くのか、なぜグレンは闇落ちセフィロスコピーになったのか。
リバースは、クリア後にスッキリ!!とはならなかったけれど、これは開発陣の意図したものだと想像する。全ての謎を回収してくれる最終第3部を心待ちにしています。
さて、引き続き2周目プレイでサブクエストのやりこみがんばります。
ご覧いただきありがとうございました。
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