Pixel3とiPhoneX、カメラを比較してみた。
こんにちは、横田裕市(@yokoichi777)です。
有り難い事に TeamPixel クリエイターの一人としてGoogleの最新スマートフォンPixel3をGoogle Japanより頂きました。
私は仕事の関係で日程が合わず、だいぶ後発(今週の月曜)に受取り
本日カメラ性能について主にiPhoneXと比べて撮影しました。
結論として感じたのは以下の4つ
1.ポートレートモードがかなり素晴らしい
2.自動露出補正が神
3.広角自撮りモードも神
4.色も自動補正がかなり良い
下記の写真はすべて撮って出し未加工のものです。
ポートレートモード比較 (左:Pixel3 右:iPhoneX)
斜光(半順光)時
ポートレートモードの後処理のボケ味は標準でも好みかもしれませんがPixel3の方が良い感じにボケてるように感じます。後は全体の色味や描写力に差がでました。Pixel3の方がハイライトとシャドウのコントラストを絶妙に自動調整しているようです。
逆光時の自動補正が素晴らしい
半逆光の中でポートレートモード
逆光時には人物がどうしても露出の差で暗くなりがちです。
ところが、Pixel3撮ってみて驚きました。
人物も明るく背景も良い具合に!
完全逆光時
真後ろに太陽を持ってきました。圧倒的な差
ボケ味の調整
撮影後にボケの強さを調整できます。
ボケの強さ:50(標準)
自然なレベルのボケ描写
ボケの強さ:100(最大値)
ボケの雰囲気MAXな受けの良さそうな描写
被写体が人じゃなく複雑なものだと両者ボロボロ
この時はPixel3の方が暗く撮れましたがどちらも銀杏は正確には判別しきれず。手のきりぬきはわずかながらiPhoneXの方がきれい。
旅のセルフィーはPixel3一択
自撮り棒いらずの嬉しい広範囲カバー
Pixel3の売りのひとつに自撮りが広く撮れるというのがあります。
これ最高です。 これまでだと自分たちをいれて撮ると、どうしても風景が入り切らなかったわけです。それが風景まで込みでばっちり映ります。
背景を白飛びさせない最適な自動補正
iPhone側の風景を見ていただくと分かりやすいんですが、白飛びしてるんですよね。空の部分。頭の部分まで白飛びの光でぼんやりしています。
これもPixel3だと白飛び部分を撮影時に自動補正してくれ、最適な光量に!
上:iPhoneX 下:Pixel3
ノーマルモードの描写は大差ない?
ポートレートモードではなく通常のカメラモードで撮り比べました。
正直、通常のカメラモードに関してはそこまで違いは感じられなかったのが本音です。もう少しこちらは調査したいと思います。
iPhoneX f1.8 1/259s iso20
Pixel3 f1.8 1/373s iSO56
パノラマモード
Pixel3の方が360度パノラマモードで撮影方法が5種類もあるのでiPhoneより表現の幅が広がります。作例はスタンダードな横長のパノラマモードで撮影。Pixel3の方が全体的に空の色が薄い結果に。これもいろんな時間帯で今後試そうと思います。
加工なしでも料理が美味しそうに撮れる
おそらくPixel3のカメラ内で鮮やかな記録色に補正してくれているんだと思いますが、「後から美味しそうに加工する」手間がなくなるのを感じました。撮って出しでもいい線いってます。
カツカレーとか圧倒的な違い。ちゃんとこの明暗差を認識してくれてるんでしょうね。
食卓の自撮りも大活躍
私達夫婦はよくレストランでも記念写真を撮るんですが、これもiPhoneだと自分たちだけしか映らず、料理まで映らなかったんです。
Pixcel3では自分たちと料理までばっちり映ります!
(ちょっと作例が自然すぎてすいませんw)
夜景モードは。。
本日リリースされたという夜景モードですが、申し訳ありませんが私のpixel3は未だに夜景モードが実装されていません。Googleカメラは自動でアップデートされると聴いていたんですが、全開放されてないんでしょうかね。問い合わせしましたがまだ返事がなく。こちらも実装され次第撮影してみます。
ただ、デモンストレーションで比較画像を拝見しましたが、
夜景撮影においても夜景モードを用いた撮影であればiPhoneより綺麗に撮れることは分かっています。
ここは同じく写真家の別所さんのtweetを引用しておきます。
楽しいGoogle「レンズ」機能
気になるものにカメラを向けてタップすると調べた結果を教えてくれる「レンズ」機能。これも面白いです。ついつい色々調べたくなります。
フォトグラファーとしては
Pixel3は標準のカメラでRAW(DNG)撮影ができるのも魅力的です。
iPhoneだと外部アプリ使わないとRAWで撮れないですし。
シャッター音が標準でもかなり小さく使いやすいです。
通常の撮影だと自動補正がついてくるので、これが嫌な人は使いづらいんじゃないでしょうか。(RAW現像できるのでまだ良いですけども)
当然ですが、Pixel3の仕様は一般ユーザー向けなので、一般ユーザーからすれば嬉しくて素晴らしいカメラ性能ばかりだと思います。
あと、残念ながらRAWデータはノーマルモードのみで、ポートレートモードで撮った写真はJPEGオンリーなんですね。それがちょっと残念です。
※カラープロファイルの違い
JPEG:sRGB IEC61966-2.1
DNG:Display P3
スマホとしての総合点では
こちらはまた別の記事に詳しく書きますが、
これまでiPhone一本できた私にとって
Pixel3は初めてのAndroid端末なのですが
スマートフォンとしての総合的な快適さ・使いやすさでいうとiPhoneにはまだ劣る印象です。
Twitterも標準アプリだけ見ればiOSの方が出来が良いです。
(ツイ廃には重要)
妻と私は、カメラだけPixel3で、他はiPhoneが良いという意見で一致しました(笑)
とにかくカメラ機能に感動した
これからは最低限の優秀なカメラに、ソフトウェアとAIによる補正が主流になっていくと思っています。それが世間として現実味を帯びるきっかけになるのが今回のPixel3のカメラかと。
例えば、既にある写真の色味のフィルター・プリセットのように、各メーカーのレンズのボケ味や描写を全てプロファイルで後付けできる世界が来ると予想しています。
これからさらにどんなデバイス、カメラがでてくるのか楽しみです。
というわけでぜひPixel3のカメラ、使ってみてください!
最後にPixel3で撮った写真を
ちゃんとレタッチしたお気に入り3枚をおいておきますね。
いつも撮影に協力してくれる妻に感謝です。 #妻はずっと可愛い恋人
私の記事をここまで御覧頂きありがとうございます。 頂いたご支援は、今後の機材購入費・撮影遠征費に使わせていただきます。