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BenQ 27インチカラーマネジメントディスプレイ「PV270」を使ってみたら案の定良かったので欲しくなった話。

こんにちは、横田裕市(@yokoichi777)です。

PV270を使ってみました。

有り難いことにBenQ様よりカラーマネジメントディスプレイPV270を試用させて頂きました。そのレビューになります。

初めてのカラーマネジメントディスプレイ

プロなのにカラーマネジメントディスプレイ持ってないの!?とかいう声がどこからか聞こえてきそうですが、そうなんです。これまでカラーマネジメントを使ったことがなかったんですね。

旅先で編集することも多く、ほとんどMacBookでレタッチしてきた人間なんですが、普段は自宅では23インチのセカンドディスプレイとあわせて写真のような感じで使っていました。

ほぼWeb媒体が多く、紙で出力するにしても仕事内容的にこれまで困ったことがないのでカラーマネジメントディスプレイを買う優先順位は高くなかったんですよね。もちろんいざ使ってみたら色が綺麗にでるので素晴らしい〜ってなるわけですが。

こっちが頑張って色を整えたところで、相手の目やディスプレイまでは管理できないのがもどかしいですが、せめて自分の環境では正しく美しい色で管理したいです。という人のためのディスプレイ。

あたらめて27インチは大きい

ふだん13インチのMacBook、23インチのディスプレイを使っていた身からすれば27インチの大きいこと。残念ながら現在のデスクの奥行きでは27インチは快適に使えず、お借りした期間だけ別途、奥行きのあるテーブルに作業場を設けて使っていました。大きいディスプレイを快適に使うには奥行きが必須。ちなみに、組み立てはとても簡単でした。

そもそもPV270とはなんぞや?特徴など。

27インチ WQHD(2560 x 1440)の解像度をもつ
クリエイター向けのカラーマネジメントディスプレイ

公式ページでは「映像編集向け」と記載のあるディスプレイですが
写真編集にも問題なく使える。むしろ使い勝手の良いディスプレイという印象。
そもそもの解像度のおさらいから書きます。

HDとは、「ハイビジョン(Hi-Vision)」の正式名称である「High Definition TeleVision(HDTV)」を略した名称であり、画面解像度は1280×720というサイズになっています。
フルHD(フルハイビジョン)は、元の画像・映像が1920×1080という画素数でも余すところ無く表示・再生できる仕様のことを指します。

いわゆる
4Kディスプレイは、フルHD4枚分
WQHDディスプレイは、HDが4枚分である。

解像度の違いが分かると、4Kそりゃ綺麗だわってなりますね。
PV270のディスプレイの解像度はWQHDなわけです。もちろんこれも綺麗。

カラーマネジメントモニターなのにお値段が手頃

カラーマネジメントモニターですと例えばEIZOさんとか他社と比べると価格が圧倒的におさえられているのがBenQさんのすごいところ。このPV270も10万円弱で買えます。しかも遮光フード付きでこの値段は素晴らしい。

Adobe RGB 99% カバーする広色域

カラーマネジメントディスプレイと謳っているだけあり、ディスプレイの色表現に関しては文句なしのAdobe RGB 99%の色域をカバー
簡単にいうと、世に出ている一般的なスマホやPCのディスプレイはこの色域をカバーしていないので、色表現としては実は表現しきれていない色があるってことなんですね。一般の色域がsRGB,カラーマネジメントディスプレイがカバーしてるのがAdobe RGBの色域となります。(さらに広域なProPhotoという規格もあります)

照明が安定するまでわずか5分

ほとんどのディスプレイは明るさが安定するまで30分前後かかるんだとか。これが安定しないうちに編集しちゃうと色がちょっと変わってしまったり。
ディスプレイの安定って実は地味に大切です。PV270はわずか5分で安定状態になります。

無料の高性能キャリブレーションソフト

キャリブレーションならこれ1択ってくらい有名なメーカーX-Rite社。そこと共同開発したキャリブレーションソフトウェアPalette MasterをBenQは無料提供しています。

ムラ補正回路により画面表示の均一性を向上

画面の周辺から中央まで均一になるよう輝度を調整してくれます。
実際そんなに違いが分かるのかなと手持ちのディスプレイとPV270に写真表示して撮ってみたんですが、正直さすがに目視できるほどの違いはなかったので画像は割愛します。笑
周辺部と中央で輝度に差異があるというのも映像や写真を編集する身としては見過ごせないポイントですよね。


今の私には4Kじゃなく、WQHDが良かった。

4Kのカラーマネジメントモニターを使ったことがなかった中で、以前、山写さんが講師をされたセミナーで初めてMacBookを4Kカラーマネジメントモニターに接続した際に気付いたこと。

MacBookProにつないでlightroomで画像表示、
4K出力だけで動きがカクつきました(汗)

私は4K出力で快適に動作するグラボ(グラフィックボード)のスペックだとかそこまでは全然把握してないんですが、使ってみてすぐ、あーこれはあかん。と思いました。PCのスペックがディスプレイにおいついてなかったんですね。Proのフルスペックモデルでも4K出力ってこうなるのか。と感じた学び。

そして今回のPV270はWQHDなわけで、実際どうかと思ったんですがこの解像度だと何の支障もなくサクサク動作してくれました。ばっちり。

WQHDの解像度でも申し分なく精細に写真を表示してくれます。

手持ちのPCのスペックと、
こういったディスプレイのスペックは考えないといけませんね。

色彩の豊かさを知る
紙に出力するならカラーマネジメントは欲しい

絶妙なタイミングで試用の機会をいただいて、来年の個展用に作品をAdobeRGBで再現像・出力しました。

Webなら問題ないですが、紙に出すにあたって
本来持つ自然の美しい色がディスプレイ性能のせいで世に出せないというのは良いことではないので今回展示で大きく出すにあたってカラーマネジメントモニターの必要性を強く感じた次第です。

色彩豊かなのは、人生だけでなくディスプレイもってことでしょうか()

今回試用させていただいて、(やはり)とても欲しくなりました。

まずは私の場合作業デスクを買いかえするところからなのでまだ未定ですがほしいものリストに見事リスインしたディスプレイとなりました。


PV270に関するレビューは、
特徴が特徴だけに大枠みんな同じこと言ってますが、下記お二方の記事の方が私より細かく機能について触れてますので
気になる方はぜひそちらをご覧いただければと思います。

studio9さん

大谷ミキトさん

BenQさんの出すディスプレイは他にも魅力的なプロダクトが多いのでぜひチェックしてみてくださいませ。


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横田 裕市 / 写真家
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