フォトグラファーにもNFTの恩恵はあるのか(なお、ガス代が高額で二の足を踏んでいる件)
久しぶりに仮想通貨界隈の話でも。
昨今NFTが話題ですが、ようやく私も出品してみるかとことに及ぼうとしたところで出品費用にあたるイーサリアムのガス代が高騰しており、迂闊に出品できないよ(涙)という話。
NFTとは簡潔に述べるとブロックチェーン技術を用いた所有証明書・鑑定書付きのデジタルデータを指します。
そのNFTを個人が出品できるプラットフォームが台頭してきた今年。
以下の2つのニュースは大きく話題になりました。
私は現在FOUNDATIONという招待制プラットフォームは未だに「待ち」の状態のため、最もポピュラーなプラットフォームOpenSeaにてようやく重い腰を上げて自分の写真データを出品しようと思いきや、ここ数日NFTの盛り上がりでイーサリアムが高騰。出品費用にあたるガス代がすごいことになっています。
ガス代は出品するデータサイズにもよりますが
私が出品しようとした際のガス代はこちら↓
(なおデータサイズ15 MBのJPEG)
出品費用(ガス代)がおよそ5万円です。たっっか。
つい先日見た時は2万円だったんですが。。
と思っていたら、20時間後
9万円を超えてきました。本当に洒落にならない高額なガス代です。
※ガス代というのは簡単にいうとイーサリアムの取引手数料です。ただ流通量が増えると混雑し、高騰するという性質があります。(だいぶざっくりとした説明です)
元手が9万円かかったとしても、それ以上の価格、例えば1ETH(1イーサリアム現在の価格でおよそ43万円)以上で売れば元はとれますが、1作品でこの出品費用は博打に等しい高額さです。(著名でもない新規参入者がたった1枚出品して売れるのは大変稀です。)なかなか手が出せません。
これは仮想通貨イーサリアムだから起きている現象ですので、異なる仮想通貨で出品ができるプラットフォームへいけば安価で出品できます。
ちなみにデータ量が小さいほど当然ですがガス代も安くなります。
下記記事内で紹介されているデジタルデータは2021年7月の時点でたったの3.7ドルのガス代で出品できています。(なんてうらやましい安さ)
多くのユーザーが出品をためらってしまう現状の解決へ向けて現在OpenSeaもこのガス代問題を解消すべく、「ガス代0」を実現すべくImmutable Xに対応するというニュースが4月にありました。
既に上記のニュースから5ヶ月経過していますが、これが実現すればOpenSeaをはじめとしたイーサリアム中心のプラットフォームは真に加速度を増して普及するのではないでしょうか。待ち遠しいです。
私も3月に情報をキャッチしたタイミングで出品までしておけば良かったと久しぶりに後悔先に立たずという気持ちを味わっていますが、まだまだこれでもニッチな市場、機会をみてNFT市場にも裾を広げていきたいと思います。
フォトグラファーにもNFTの恩恵はあるのか
NFTアート界隈で、フォトグラファーも恩恵に預かることができるのか。これは間違いなくできるといえるでしょう。元々のネームバリューがある人物が強いというのは、どのプラットフォームでも共通ではありますが
ニューヨークのフォトグラファーBilly DinhはOpenSeaで126点の作品が流通しており、金額にして2,500万円以上は収益を得ている様子。
日本の写真作品も価値がある。
また、東京のストリートフォトを出品し数百万円の利益を上げている方もいるようです。こちらのTeemusPhoto氏は現在ドバイを中心に活動しているフォトグラファーです。
上記の作品は7ETH(300万円相当)で取引されています。
上記のお二人ともすでにInstagramやTwitterでも最低数万人以上のフォロワーを有しています。積み重ねがある人の方がスタートダッシュはしやすいものです。
「なんだ結局フォロワーがいないと始まらないのか」と思い留まった方は、いつまでもその場所からの景色は変わらないです。いつだって探せば世の中はヒントに溢れているということで、私も引き続き精進していきます。
続々と国産の新規プラットフォームも増え始め、国内の有名写真家もNFTに顔を出し始める兆候がありますね。
フォロワーさんにいる日本人フォトグラファーでもちらほら作品が売れ始めていますし、日本のフォトグラファーにとってのNFT元年も近いのではないでしょうか。
今日目にしたニュースで興味を引いたのはクリエイターの草野絵美さんの8歳の息子さんが書いたドットアートが完売し、1.2ETH(52万円相当)を売り上げた記事。現在のNFTのトレンドも書いてあるので興味がある方はぜひ御覧下さい。
というわけでちょっと最近のNFTに思ったこととNFTで収益を得始めている写真家について少しだけ触れました。引き続き楽しんでいきましょう。
(ちなみに心優しい方いらっしゃいましたらFoundationの投票か招待ぜひよろしくお願いいたします。)
私の記事をここまで御覧頂きありがとうございます。 頂いたご支援は、今後の機材購入費・撮影遠征費に使わせていただきます。