クリスマスイブまさかの盲腸で入院した話。
タイトルの通り、実は24日から本日30日まで入院しておりました。
さきほどお家に帰ってきて、ほっと胸をなで下ろしているところです。
急性虫垂炎(いわゆる盲腸)を患い、緊急入院・手術。
虫垂炎とは、何らかの原因で虫垂に炎症が起こる病態を指す。一般的には「盲腸(もうちょう)」として知られる。強い腹痛が起こり、場合によっては腹膜炎になります。詳しくは各自調べていただけると...
本当に予想外のことだったんで、自分も家族もみんな驚きました。今回はをの詳細をこのnoteでお伝えしたいと思います。興味ある方は御覧いただければと思います
経過
21日(月)深夜にお腹に違和感を覚える
まず症状としては、21日の夜中から始まるんですがパソコン作業中にちょっと胃がムカムカするというかお腹になんとなく違和感を感じました。そのままその日は腹痛もなく寝ました。
22日(火)軽度の腹痛+軽度の嘔吐
普通に食事を取りつつ、午後から腹痛に見舞われました。少々の鈍い痛みときどき鋭い痛み。この時点で急性の胃腸炎かなーと思い、夕食から食べるのを止めてゼリー飲料摂取に変更。胃腸炎の時のように固形物を止めて安静にしていればおさまると考えていました。
23日(水)腹痛
この日は美容院で散髪し、午後から写真展の搬入作業がありました。
お腹は痛いんですが、動けないレベルじゃなかったので淡々とスケジュールをこなしていました。
24日(木)入院
どうにも腹痛が治まらないので、これはもしかしたら思ってたものと違うのではないか。さすがにまずいなとここでようやく病院へ。
幸いにも近所に奥沢病院という病院がありまして、午後の受付1番に伺いその際にレントゲンと CTスキャン。そこで診断結果を聞いた時に先生から「これは虫垂炎、いわゆる盲腸ですね。かなり炎症がひどいので、これはもう入院 して手術しましょう」と。
症状が軽度であれば薬で治療という手段もあったのですが、
私はすでに重度な血液検査の数字が出ていました。
白血球数: 14,800(通常4,000~9,000くらい)
CRP値:11.19 (通常値0.29以下、炎症の程度を表す数値)
盲腸って主な原因が分からないのが困りものなんですが、今回は運が悪かったいうことで、観念して入院、手術の運びとなりました。
緊急入院のためなにも準備がなかったのですが、近所だったので入院の前に一時帰宅を許可して頂き身支度を調えて入院になりました。
25日(金)手術
午後14時に手術室へ入室、14時半頃から手術開始。16時前後に手術終了。
60-90分ほどの手術で、重度なほど処置が増えるので時間が延びるということで、私は腹を開けたら見事に重傷でした(笑えない)
私自身9年前に大腿部(太もも)に切り傷を負い、その縫合手術を受けたことが一度あるんですが、それ以来の手術になりました。全身麻酔で受ける手術は今回が初めてだったので、どんなものか不安だったのですが無事に終えることができました。
さようなら 年末の美味しいイベント達....
家族とのクリスマスディナー・フレンチコースやら、限定のクリスマスケーキやら年末は美味しい特別なイベント目白押しだったんですが当然ながら全部キャンセル。代わりに家族が美味しく食べてくれました。(心の中で号泣)
楽しみにしていた限定ケーキ(生ものなのでわい断念)
手術について
手術は虫垂を根元で切って切除する虫垂切除術。方法は現在主流の腹腔鏡手術。お腹に3-4ヶ所、5~12mmの穴を開けて腹腔鏡と鉗子(手術用の器具)を挿入しモニターを見ながら行う手術。炎症がひどかったので4ヶ所を覚悟しましたが、幸いにも3ヶ所で済みました。
症状がかなりひどかったため、炎症部分の除去にお腹の中を生理食塩水という水で綺麗に洗い、最後にドレーンという管をお腹の中に1本入れたまま体液を術後外に出す処置をして頂きました。25日から28日までお腹に入っていたドレーンを抜いてもらった時には、こんなに長いチューブがお腹に入っていたのかと驚きました。
CTスキャン時点で、虫垂の根元に糞石が詰まっていて虫垂の先端が炎症を起こしている。周辺も炎症を起こしている。という診断。
実際にお腹を覗いてみたら、
虫垂炎に加えて腹膜炎、さらに軽度の腸閉塞という3点盛りセットでした。
そのため虫垂部分だけでなく、腸部分まで一部を切除することとなりました。
全身麻酔について
血管から点滴と共に麻酔薬を入れられ、ものの数秒で意識を失いました。私自身、手術室に入って看護師さん達と普通にコミュニケーションを取っている最中に意識がなくなったようでした。
起こされた時には、まだ若干寝ぼけてるような麻酔で意識がふわふわとした状態だったので状況を飲み込むのが大変だったのですが、無事手術も終わり妻がすぐ駆け寄って手を握ってくれました。ありがたいですね。
結婚して以来手術のために初めて結婚指輪を外し妻に持っていてもらったのですが、手術直後の会話もままならない状態にかかわらず すぐに妻に指輪をはめてほしいと頼んだのですが、これは妻には特大萌えポイントだったようです。笑
手術終わった直後の傷口の痛みが特にひどかったです。
全日程を通して、この時の痛み止めが効くまでが一番つらかった。。
手術直後に痛い痛いと言っていたら、点滴の痛み止めと思いきやそれとは別に、初めて看護師さんにパンツをおろされ、座薬の痛み止めをいれられた時は言葉にできないものがありました。。ww
術後の入院生活
手術を終えてから30日の今日までは、抗生剤+栄養剤の点滴を受けながらベッドで横になる日々を続けておりました。点滴をこんなにしたのも生まれて初めて。両腕に点滴の針を何度もプスプス刺されたのも生まれて初めてでした。左右一度炎症を起こして腕が腫れ、点滴が入らなくなる(要らない)プチイベントも発生。。射し替えのつらみ。
すぐ歩けるようにはなったので、腸の活性化と腸閉塞の予防のためにも動いた方がいいということで、なるべく階段の上り下りや廊下を往復したりしていました。
術後の痛み
術後1〜3日、ガスをする時に腸が動くので、その際に下腹部に強い痛みがあり、絶えるのが大変でした。涙
ベッドの寝起きのモーションも傷口が痛むので、急に体勢を変えたりせず、ゆっくり動かすことに注力しました。 29,30日あたりはかなり痛みも減り元気になりました。やはり術後直前がきつかったので、看護師さんにもいわれましたが我慢せず痛み止めを投与してもらいましょう。
あと笑ったりクシャミをすると衝撃が傷口に響くので、なるべくしないようにしましょう。
病院食について
初めての病院食。ほとんど人生でお粥を食べたことがなかったので五分粥ってこんなもんなんだと思いながら食べました。用意して頂いたおかずも美味しくて、病院食ってあまり美味しくないようなイメージがあったのですが全然そんなことなくて嬉しかったです。
奥沢病院について
奥沢病院は昔ながらの病院で、施設自体は老朽化が進んでいて古い建物です。先生も看護師の方々も良い人ばかりで、融通が利き良い意味で病院らしくないといいますか、下町の病院という感じで、フレンドリー。快適に過ごすことができました。
加えて奥沢病院は設備上の理由で、コロナ感染者を受け入れていないということもあり院内はピリピリした空気もなく非常に平和な病院でした。たまたまこの病院はPCR検査もしておらず、コロナ禍でありながらおかげさまで検査したその日に入院でき、その翌日にはすぐ手術をしてもらえたという非常に恵まれた環境でした。本当に感謝しています。
終わりに
2020年は、登山でも写真撮影でも大きな怪我をすることもなく、健康的に過ごしてきた一年だったのですが、最後の最後に手術と入院という大一番が待っていました。今回は一年の厄払いとして、すべての厄を最後に引き受けてくれたようなものだととらえることにします。きっと来年は良い年になります。
私自身、これまでの人生本当に健康に日々過ごしてきたので、病院での入院や経験などもほとんどないのですが、改めて日々健康を意識することなく平和に日常を過ごすことができることの尊さを
非常に強く感じた七日間でした。
皆様も是非健康にはお気をつけて日々をお過ごしください。
健やかな年末年始をお祈り申し上げます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
来年もよろしく申し上げます。
【告知】
1月5日から写真展します!よろしくお願いいたします。
ちなみに費用
パーソナルデータ:35歳一般男性
入院期間:7日間(24〜30日)
病院食:12食(25〜30日)
入院部屋:大部屋(最大4名)
点滴・手術諸々込みでおよそ28万円
これから保険・高額療養費等でお金は戻ってきますが
退院時の支払いはこのくらいです。参考までに。
来月最終的にいくら負担になったかは加筆します。
記録的写真など
一度も利用しなかったカード式テレビと冷蔵庫
お風呂に入れなかった時の蒸しタオル
ベッドの様子
カップから看護師さんとの話題が登山になった方がいらした
採血つらい
作業環境。これで年内最後の納品と請求書提出を終えました
美味しかった病院食コレクション(25日夜〜30日朝まで12食)
ありがとうございました!
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