1/3 風景写真家が阿寒湖の魅力を全力で紹介します。 基礎編
北海道釧路市・阿寒湖での滞在にて
私が心から感じたことを全部のせなボリュームでお届けします。
熱が入り最終的に写真が100枚以上、テキスト10,000文字の内容になってしまいましたが、読みやすさを考慮し記事を分割することにしました。以前1つのnoteで書いた内容を3分割でお届けします。このnoteは第1弾になります。
写真は滞在中撮影した3,000枚以上の中から、阿寒湖に行ってみたいと思って頂けるような自然の美しい作品を多く選びました。
今回 阿寒湖には、2020年の10月から2ヶ月毎に合計3度、17日間滞在しました。各月の滞在毎に詳細を書きたいところなのですが、まずこの総括的なnoteを書こうと思い、筆を執りました。
阿寒湖はどんな場所なのか
そもそも皆様は阿寒湖がどこにあるかご存知でしょうか?
阿寒湖は、北海道の道東エリアに位置します。釧路空港から車で1時間ほど内地へ進んだところにあります。私は2017年に一度訪れて以来、2020年〜2021年と訪れています。
アクセス方法は空港からバス、もしくはレンタカーになります。
土地が広大なので、密を回避して観光を楽しむことができます。
北海道広すぎ問題
拡大するとこのような地図
阿寒湖の目前には雄阿寒岳(おあかんだけ)という山がそびえ立っています。 湖を挟んで反対側少し離れたところには雌阿寒岳(めあかんだけ)という山があります。夫婦山として色々と物語が残っています。
宿から湖を挟んで向こう側に佇む雄阿寒岳
ニュー阿寒ホテル・新館シャングリラ7階の新客室「リゾートツイン」からの眺め 2020年10月 秋
凍ったオンネトー湖上から眺める雌阿寒岳 2020年12月 冬
この2つの山は、この阿寒湖周辺の雄大な大地を形成している代表的な山々になります。阿寒湖畔にある阿寒湖温泉街は、国立公園内にある温泉街という非常に特殊な街になっています。
元々の阿寒国立公園は、明治時代より前田一歩園財団が土地を管理してきた由来のある土地です。財団は今も健在。財団がこの土地を買い取っていて、そこを人々に貸し与えています。温泉街の人々も財団から土地を借りて住んでいるわけです。歴史が面白い街。
アイヌ文化と工芸品
そして、ここにはアイヌの集落があります。
「アイヌコタン」コタンというのは集落を意味するアイヌ語。
温泉街の中にはアイヌの人々が営む木彫りのお店や飲食店などお土産屋が建ち並んでいます。
地元のアイヌの職人の方々も、移住してきたクリエイターの方も、皆この土地が愛しているのがお話から伝わってきました。職人の手による数々の工芸品は味わい深く、手に取りたくなる逸品です。
木彫作家 床 州生氏の美しいアイヌ文様を彫ったお盆
東京から移住した下倉 洋之氏の作るシルバーアクセサリー
工芸作家 郷右近富貴子氏のブレスレット
木彫作家 瀧口 健吾氏の木彫りの熊
また、「阿寒アイヌシアター イコロ」ではアイヌの人々が自ら劇団員になり舞台を通しアイヌ民族の文化を伝える演目を複数公演しています。最近ではプロジェクションマッピングなども導入し美しく大変芸術的な演目もあります。アイヌ文化に興味ある方は一見の価値あり。
温泉街の方々による観光客参加型催しがすごい
阿寒湖温泉街では毎年、毎シーズン長期間にかけて宿泊者参加型の催しを開催しています。シーズン中、悪天候時を除いて毎晩開催していると伺った時には温泉街の方々の本気を感じました。。本当にすごい。
まりも祭り
参加者全員が松明を掲げて行進する
この様子、、まさに焼き討ち(違
広場でアイヌ語で祈りを捧げる
「冬華美」打ち上げ花火
コロナ禍で全然花火を見ることができてなかったので涙腺にきた
阿寒湖氷上「カムイへの祈り」カムイコオリパク
阿寒湖まりも夏希灯
まりもに見立てた灯りをクルーズ船から願いを込めて阿寒湖に流す企画
スノーモービルにひかれるバナナボートも楽しめる
湖畔を歩くだけで価値がある森林浴
阿寒湖の魅力はなんといってもその雄大な大自然
阿寒湖畔を1時間歩いて散策するだけでも非常に美しい自然に触れることで気分をリフレッシュできます。運が良ければエゾリスや蝦夷鹿に遭遇することも。
温泉街から歩ける距離の範囲であれば、ほとんど問題ないとは思いますが冬以外のシーズンは人気のない原生林では熊に遭遇する可能性もありますので注意しましょう。(宿や商店街で熊鈴販売してます。)
地元の作家の方々は考え事をする際に湖畔を歩きながら思考を整理するそうです。
徒歩数分で湖畔の美しい森へ
朝の散歩では、エゾリスによく遭遇
冬の早朝は霧氷で凍てつく植物を見ることができる
可愛い小鳥も
街中に自然と顔を出すエゾジカ
山に囲まれた地形のため、地平や水平に沈む夕陽は臨めないが山間に沈む夕暮れ時はドラマチックな瞬間が広がる
ちいさなダイヤモンドダスト
季節や時間帯を変えて楽しめる阿寒湖の美しさ
この魅力に惹かれてこの土地に移住される方もいるだろうなという中心的存在である阿寒湖。その朝昼夜、四季を変えて感じるこの湖の美しさ。
夏の早朝の阿寒湖
秋の阿寒湖では入水して釣りをする人々の姿が
霧が立ちこめる中の紅葉も趣深い
霧が立ち上る阿寒湖
蒸気霧、北海道の方言では「けあらし」という
朝焼けに染まる
厳冬期は湖面が凍りより幻想的に
冬ならではの幻想的な光
湖面の美しい風雪紋(シュカブラ)に紛れて、ときどき小動物の足跡(画面左)も。
一部では温泉が湧く湯壺というスポットがある。
(湖面移動は危険が伴うためネイチャーガイド同伴)
ワカサギ釣りのテントが建ち並ぶ湖上
冬の名物、ワカサギ釣りのテント
雪舞う中を散歩するカモ
宿の窓辺から眺める雄阿寒岳
朝日が差し込む阿寒湖の対岸
車があるとより楽しめる美しい自然
車での移動、数分〜20分ほどの範囲だけでより自然を満喫することができます。温泉街から数分で行ける滝見橋や阿寒川周辺、太郎湖など(雄阿寒岳登山口から徒歩数分)。この辺はハイキング気分で長い時間をかけて徒歩で温泉街から訪れる方もいます。車で20分ほどいけばオンネトーという湖や雌阿寒岳の麓まで行くことができます。
滝見橋からの眺めは有名な紅葉スポット
少し森を入った場所にある太郎湖へ流れる支流
太郎湖は私もお気に入りになった美しい癒やしのスポット
雌阿寒岳とオンネトーのアイスバブル
雌阿寒岳と日の出
朝陽へ向かう足跡
雌阿寒岳下流、野中温泉近くの温泉の川
阿寒湖温泉街からオンネトーへ向かう途中にある白藤の滝
中編に続きます
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