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冬空の富士山は美しい。

仕事もプライベートも、
どこか遠くへ行く時はなるべく早く家を出るようにしている。

外出する理由が既にあるならば、
1日を有意義に過ごすため、それを最大限に利用する。

連休、富士山が見える窓側席の予約は争奪戦だ。
ふと、そんな争奪戦にこれまで参加したことがなかったことに気付く。

今回は挑戦してみよう。
善は急げと、わずかに残っていた窓側の席を運良く確保。
当日の天気が心配だったが、そんな心配をよそに、富士山は姿をみせてくれた。

新横浜駅から出発した約23分後
ぬうっと富士山の頭だけが顔を出し、その様子が滑稽で面白かった。
そこから数分の間、集中して富士山を撮影した。

すこしかかった雲に朝陽がかかる。
1日のはじまりを告げる工場の煙が、人の営みを感じさせる。

冬の澄んだ空気を纏う富士山は
他の季節よりも美しく、私を魅了するには十分な凜々しい姿だった。

今日は、
どんな出会いがあるだろう。
また、今日も頑張ろう。

日々、その繰り返し。





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横田 裕市 / 写真note作家
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