バーチャルフォトグラファーというお仕事。
バーチャルな世界、メタバースが普及してくることでバーチャルな仕事が世に生まれてきています。
現在では、現実世界の企業をメタバースに最適化し商業展開するためのディレクターやコンサルティングといった橋渡し的な業務が仕事としては最も栄えているのではないでしょうか。
写真業では、バーチャルフォトグラフィーを撮影するバーチャルフォトグラファーが新しい仕事になるでしょう。
可能性があることについては2年前にも1度noteに書いています。
ゲームの写真はインゲームフォトグラフィーという言葉がありますが、最近は大きなカテゴリーであるバーチャルフォトグラフィーにまとめられている雰囲気があります。
バーチャルフォトグラファーとして有償無償問わずどういった活動が仕事となり得るのか、現在私が知る範囲で触れてみます。
どんな活動が仕事になり得るのか?
・バーチャル世界の写真撮影、映像撮影
最も大きいのは撮影。
現実世界の撮影がそのままバーチャル世界の撮影に置き換わります。
まだまだ無償で成立しているケースが多く、こちらも商業化へはまだまだこれからの印象です。
VRChatの場合
主にアバター同士の撮影や、VRイベント会場での撮影で盛り上がっています。アバター撮影会などが日々あらゆるワールドで行われている印象。
サンリオバーチャルフェスで実際にVRの世界でバーチャルフォトグラファーが会場内イベントの様子を撮影しています。
他にもNFTのバーチャルコレクタールーム等で作品とアバターを撮影するようなシーンも見受けられます。
VRChat、メタバースでも名前が知られるようになればカリスマバーチャルフォトグラファーとして活躍する人がでてくるのではないでしょうか。
今後は写真撮影だけでなく映像撮影も普及していくでしょう。
ゲームの場合
主にゲームのキャラクターや風景を撮影します。多くが趣味で撮影し、投稿しているのが現状です。この文化も海外が先行していますが、日本国内ユーザーも確実に増えています。
ちなみにYouTubeでのフォトモードコンテンツはまだまだブルーオーシャンですが、2年前に試みをアップして経験があります。ゲーム実況と異なり、同じ場所で何度も撮影に試行錯誤する図は映像としては飽きられてしまうので、やりようによってという印象です。
・フォトコンテスト
こちらも主に有志による実施が国内外で盛り上がっていますが、徐々に企業も参入してきている印象を受けます。
VRChat界隈でも頻度高く開催されている様子。
昨年私も審査員として1度、参加させていただきました。
これをきっかけにまた別のVRChatフォトコンテスト審査員オファーをいただいています。
ゲームでは大型スポンサーを巻きこんだ国際的なバーチャルフォトコンテストが開催されています。以下のURL先ではファイナリストの作品が御覧になれますがどれも度肝を抜かれる素晴らしい作品です。
スクエア・エニックスがFF7リメイクインターグレードにてバーチャル写真展展示の権利を賞品としたフォトコンテストを開催したのは国内でも初の事例ではないでしょうか。
今後の商業的な展開の予想
商業的な展開としては、バーチャルフォトグラファーによる広告カット撮影、フォトコンテスト等マーケティング施策への参加、フォトモード監修などが考えられます。
↑どれも私がやりたいやつ
作家による商業利用は権利関係の調整が必要
多いに盛り上がっているところで、例えばゲームはいくらバーチャルフォトグラファーが撮影しようとそれは「ゲームのスクリーンショット」に他ならないためゲーム製作会社に権利が発生します。
今後バーチャルフォトグラフィーに関してはフォトグラファーと製作サイドの権利調整、大きくいえば業界で新しい法律が必要になります。これらも今後争点となるでしょう。
有志による活動
VRChat界隈ではバーチャル写真館など展開されているなど大小様々なグループ、個人が活動しています。
インゲームフォトグラフィー界隈では日本国内でも E̟ / V̟P̟ ( ELI_THE_WALKER )氏によるフューチャーアカウントの運営、バーチャルフォトのマガジン発行、バーチャル写真展などバーチャルフォトを盛り上げる活動が展開されています。
海外で商業レベルで活躍するバーチャルフォトグラファー(プレーヤー)
Petri Levälahti
ゲームメーカーDICE所属スウェーデン在住のバーチャルフォトグラファー
主要デバイスはゲーミングPCでフォトモードを撮影している様子。
SunhiLegend
フォトグラファーというより、むしろビデオグラファー兼アクターといっても過言ではない超クールなプレイ映像で世界中を魅了するイギリスのプレーヤー
最近では2月発売の「Horizon Forbidden West」アクションシーンの実例を手掛けています。
国内初のインゲームフォトグラフィー商業事例は撮影、審査員、記事執筆という総合技
先述の記事にまとめましたが国内初の商業事例として私の例とこれまでの活動をまとめました。
ひとつの仕事だけでなく、新規カット撮り下ろし、ユーザー参加型キャンペーンの審査員、記事執筆とできること全部盛りです。
ぜひ御覧下さい。
僭越ながら、これからインゲームフォトグラフィー方面でまずはバーチャルフォトグラファーとして活躍する人々の道を作っていくことができればと思います。
写真家として現実でもリアルの二刀流で駆け抜けていきます!
私はまだゲーミングPCは保有していないのですが、PCでのフォトモード撮影も視野にいれて活動したいのでガレリアさんとかスポンサードしてくださらないだろうか(遠い目)
ますます盛り上がるバーチャル、メタバースのフィールドこれからも楽しみです。
私の記事をここまで御覧頂きありがとうございます。 頂いたご支援は、今後の機材購入費・撮影遠征費に使わせていただきます。