写真家による 写真好きに推したいGoogleのスマートフォンPixel レビュー #teampixel
こんにちは写真家の横田裕市です。
今回は2018年から使っている Google のスマートフォン Pixel 、主に最新機種の Pixel 5のレビューをお届けします。
Pixel を使い始めてからもう4年目になりました。
有り難いことにご縁を頂き Google #teampixel メンバーの一人として利用させて頂いています。これまで使用してきた中で私が感じたピクセルの良し悪しについて何点かポイント別にお届けします。
左からPixel3 XL, Pixel4 XL, Pixel5
Pixel を使い続けての印象
私は10年近くずっとiPhone ユーザーで、Pixelはサブのスマートフォンとして使用しています。しばらくの間スマートフォンで撮影する写真に感動がなかったのですが、そんな中Pixelに出会いPixelで写真を撮るようになって私は再び「スマートフォンで写真を撮る感動」を感じることができました。
釧路湿原 Pixel5
iPhoneの最新機種 iPhone12も非常にカメラ性能が優れていますが、一時期を境に iPhone よりも他社Android 製品の方がカメラ性能が非常に優れたモデルが多くリリースされるになったと感じています。
Pixel以外の Android デバイスでもカメラ性能が非常に素晴らしいモデルがいくつも発表されています。
Galaxy、Xperia、OPPOやAQUOS等、他の Android デバイスでも撮影したいなと思いつつも、私はPixelで非常に満足しています。
私にとってのPixelは
「コンパクトデジタルカメラとして快適に使える非常に優秀なデバイス」「カメラ機能を通して生活をより快適にサポートしてくれるデバイス」
という印象です。
日常で楽しく写真を撮りたい人におすすめの優秀なカメラ
Pixel カメラの優秀な点は Google の自動補正が素晴らしいことです。自動補正がデフォルトで入りますので、自分で全て編集したいという玄人向けではありません。好みが非常に分かれる部分です。
私がPixelを使っていて感じたのは、いわゆる日常生活でときどきスマホで写真を撮るような一般的なユーザーに適したカメラ性能を持つスマートフォンだということです。
例えば写真というのは撮影した後に編集するのが常なんですが、撮影後に編集アプリで写真を編集しますよね。Google Pixel はこの補正を自動でやってくれるわけですね。なのでいわゆる「ちょっと明るくしたい」「ちょっと色鮮やかにしたい」というユーザーが自らやりたい「ちょっと」の手間を省いてくれます。これが非常に快適です。
我が家のニレケヤキ盆栽(ポートレートモード撮影)Pixel5
Pixel4で撮影した天の川(天体撮影モード ※本来タテ構図)
レンズ特有の歪みや色調補正というものを Google独自の技術でいい感じに仕上げてくれるわけです。
興味ある方は下記記事にて専門的に記述されているのでご覧ください。
Googleは自社のスマートフォンカメラの性能向上を目的に、ソフトウェアベースの様々な処理を行う「Computational Photography」を活用している。コンピュータ能力とAIを使うことで、スマートフォンの小さなイメージセンサーとレンズでも、レンズ交換式カメラに匹敵する写真が撮影できるようになったとしている。(デジカメWatch 以下記事より引用)
ピクセルは写真をもっと好きになれるスマートカメラ
これはおそらく皆さんも感じていると思うのですが、最近のスマートフォンは電話としての機能は概ねデフォルトというか、基本機能すぎて比較性能にはならず、SNSをしたり写真を撮影することの方がメインになってきているのではないでしょうか。スマートフォンのカタログの性能比較はカメラ性能ばかりです。
どちらかといえばもはや形骸化した「スマートフォン」というワード、実際はもはや「スマートカメラ」であると私は捉えています。
手のひらに収まる大きさで、高画質な写真撮影が手軽にできる。こんなものが発売しては、それはもうコンパクトデジタルカメラ市場が縮小するのは自然淘汰の流れとしてもはや逆らえないでしょう。
私の伝えしたいのは、このPixelを手にすることによって、写真がもっと好きになるんじゃないかいうことです。それだけPixelで写真を撮影することが私も楽しいんですね。
色彩の美しい涸沢カールの紅葉 Pixel4
Google フォトとGoogle Nest Hubの連携でより人生に寄り添う写真に
私は自宅のGoogle Nest Hubがデジタルフォトフレームとして大活躍しているんですが、Pixelで撮った写真は自動的に Google フォトにアップロードされます。
そこから私の顔と妻の顔を認識し、夫婦の思い出写真は全部自動的にGoogle Nest Hubにてフォトスライドショーが表示されるようになっています。これが非常に優秀。
スマートフォンで撮った写真は、自ら見返す機会を設けないとずっとカメラロールに眠ったままになったりしてませんか?Google Nest Hubはこれを解消してくれます。
一昔前は写真は現像してアルバムにし、たまに見返すというのが日常だったと思うんですが、デジタル写真が普及した現在はプリントしてアルバムにする方が少数派になってしまったのではないでしょうか。
そんな中でこのGoogle Nest Hubを使うことで日常的に昔の写真を振り返る機会を得ることができます。これは我が家では家族のコミュニケーションにおいて非常に有意義なものになっています。
時計機能も備えているので、何気なく普段からよく目にする場所にGoogle Nest Hubを置くのがポイントです。そこで過去の旅行の写真や食事をした時の二人のツーショットなど、そういう写真が自動的にスライドショーで流れてくれるというのは毎回ふとした夫婦の話題づくりに貢献してくれ非常に助かっています。
Google フォト自体はアプリをダウンロードすれば Pixel 以外のスマートフォンでも利用することができます。私のGoogle Nest Hubをおすすめする理由は、Googleフォトとの連携でアルバムの写真追加をを自動化してくれることが非常に強いですね。これが毎回手動で自ら写真を追加していかなければいけないとなると、何より手間ですし、いつか更新が滞る心配があります。この自動化が非常に鍵なんですね。この Google Pixel とGoogle Nest Hubの組み合わは、ぜひカップルやご夫婦、ご家族にオススメです。
Googleレンズ機能がすごい
写真撮影以外でも Google レンズという機能で写真に写っている英語を翻訳してくれたり、写真に写っている物を Google で調べることがシームレスにできます。こういった機能も含め Pixel のカメラはまるで未来のカメラのように感じることができます。
こんな優れた技術のカメラが日常に存在するということが本当に素晴らしいことですし、恵まれているなと感じる瞬間でもあります。
モバイルバッテリーとしても大活躍
これはPixel5の新機能なのですが、Qi規格(非接触充電)対応のデバイスであればなんとPixel5の背面にタッチしておくだけで充電ができます。Pixel5のバッテリーをおすそ分けできるわけですね。
外出先でiPhoneの充電が切れそうな際に、モバイルバッテリーも忘れ、困っていた時に大活躍してくれました。
Pixel をメインのスマートフォンにできなかった理由
私は iPhoneとPixelの二台持ちのスタイルですがPixelを導入した初期の頃、私は初めて iPhone から卒業するのではないかと考えていたんですね。
もともとPixelがそれだけ優秀であれば iPhone から完全に乗り換える予定でした。それが今日に至るまで実現していない理由をお話しします。
これは端的に個人とOSとの相性になります。
申し訳ないのですが、Androidは OS の安定性に欠けるというところが非常に大きいです。 Apple の iOS、 Google の Android 両者を比べた際にスマートフォンとしての動作の安定性や操作の快適性をというところを考えると体感として iPhone の方が優れていると感じています。
Androidは細かいところまで全て自分でカスタマイズがしたい方ですとか、機械的なものに強い方におすすめのスマートフォンです。
Androidはカスタマイズ性が非常に高く自由度が高い OS だと感じていますがそれゆえに統率が取れてないといいますか、 OS の機能的なルールですとかそういったものの統一性において iOS の方が優れているように思います。
例えば同じサービスのスマートフォンアプリでも iOS のアプリと Android のアプリでは、やはり使い勝手が異なります。使い比べた結果、使用感が私としては iPhone の方が使い勝手が良かったのです。
こういったところが積み重なり、 Pixel 1台するには私には ちょっと厳しい。
スマートフォンとしてのプロダクトデザインやカメラについてはPixelが大好きですが、スマートフォンとしての使い勝手としては私は iPhone の方がいいなというのが正直な意見です。
これはあくまで私個人の感想ですし、Pixelが良い、使えるという方はいらっしゃいますのであくまで参考程度に捉えていただければ幸いです。
私は Pixel の話をする度に毎回カメラ性能のことを話してるんですが、それに嘘偽りなくPixel はもはや私のサブカメラとして機能しています。
沖縄にて Pixel5 超広角モード
サブカメラとしての Google Pixel
私は写真家として現在はSONYのミラーレス一眼α7をメインカメラとして使用して撮影をしていますが、近年では例えば Web メディアの写真納品などは一部 Google pixel で撮影した写真を納品し始めています。
実際ほとんどの方は、ミラーレスで撮影した写真とPixelで撮影した写真と見分けがつかないケースも十分あり得ます。スマートフォンの写真も、もう十分それだけのクオリティに達しているのです。
撮影の際にはPixelも RAW モードで撮影をしています。Pixelは JPEG と RAW の両方のデータで保存することができます。便利なことに、この RAWデータ も Wi-Fi に接続すれば自動で Google フォトにアップロードしてバックアップを取ってくれます。 (モバイル通信でも可能ですが、通信量が膨大のためWi-Fi推奨)
仕事での撮影の際は Google フォトにアップロードされた RAW データをパソコンのブラウザ版Googleフォトからダウンロードしてセレクトした RAW データを現像して、ミラーレスで撮影した写真と共に納品しています。
Pixelのポートレートモードも優秀です。
人物撮影だけでなく小物撮影など人物以外の撮影でも活躍してくれます。
Pixel3 で撮影(ポートレートモード)
Pixe5のポートレートライトはぜひ試してほしい優秀な機能です。
iPhoneで撮影するiPhoneographerという言葉が生まれたのと同様に、Pixelgrapherという言葉が生まれてもおかしくありません。 もしかするともう既にそういったフォトグラファーも存在するでしょう。
料理も手軽に美味しそうに撮れる
撮影してから編集保存共有までの工程が快適
これは普段から私がミラーレスで撮影しているからこそ、比較として感じることなのですが Google Pixel では撮影してすぐに Google フォトで編集し、すぐ SNS に写真をアップロードすることができます。また誰かへの写真の共有も簡単に Google フォトから行うことができます。
ミラーレスで撮影していると、まずデータをパソコンに取り込み Lightroom を立ち上げ RAW データを現像してからアップロードするという流れがあるのですが、これに比べると前者のPixelの工程の方がショートカットで非常に楽なんですね。
例えば、 SNS を主戦場にしているフォトグラファーからすればこれほど行程が簡略化されてスムーズなことは非常に強力な武器になります。
同様のことは他のスマートフォンでもできますが Google 純正のスマートフォンで Google フォトを利用できるというのがPixelの強みではないかと思います。そして iPhone と使い比べていて気付いたのですが
この Google フォトの写真編集機能も、Pixelの方が編集メニューも若干異なり、できることが増えています。
西表島ホテル Pixel5
コロナ禍において復活した使い勝手の良い指紋認証
私が好きな Pixel5のポイントは指紋認証機能です。
Pixelは一度 Pixel4でインカメラによる顔認証になったのですが、最新機種の Pixel 5ではまた指紋認証に戻りました。
現代のコロナ禍において Pixel 独自の背面認証ボタンのタッチによる指紋認証は非常に操作性においてストレスのない快適なスマートフォン操作を実現してくれています。
また Pixel3、Pixel4 に関してはサイズも2サイズ展開だったのが Pixel 5では1サイズに統一されています。これもまた使い勝手を意識した改善リリースのではないかと感じています。
西表島・ピサイナーラの滝 Pixel5
これからリリースされる Pixel 6がどのようになるのか非常に楽しみにしています。ちょうど詳細スペックの記事が出ていました。
カメラ好きではなく、写真好きに推したいPixel
私自身カメラという機材よりも写真が好きなのですが、カメラの高機能だけに目を向ければAndroid製品でも他社のLEICAレンズ搭載のスマートフォンですとか、魅力的なスマートフォンは沢山あります。
カメラ好きな方にはPixelは物足りないかもしれません。私が伝えたいのは、手軽に楽しく写真を楽しみたい。そういう方にこそPixelが推せます。
以上、私が使ってきて感じたPixelのポイントをお伝えしました。
是非皆さんもPixelを手に取ってみてくださいね。
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